犬のオーラルケアの大切さ
歯周病の予防に愛犬のオーラルケアの大切さは十分に知りながらも、「ワンちゃんも嫌がるし・・、続かないし・・」と何となく怠りがちな飼い主さんが多いのではないでしょうか?
しかし、犬のかかる病気の中で多いものが、歯に関する病気だと言われており、歯周病を始めとする歯の疾患が進行してしまうことにより、命の危険をも引き起こす重篤な二次疾患に至る可能性があるのです。
そこで、今一度、口臭や歯周病といった観点から犬のオーラルケアの大切さを認識し、愛犬にとっても飼い主さんにとっても効果的で続けられる方法を考えていきたいと思います。
犬の口臭の原因
犬の口臭の主な原因は、においがきつい物を食べている、口の中が乾いているなどの場合の他、歯垢や歯石が溜まっている事により発生する場合が多いです。ざらざらした歯石の上には歯垢が溜まりやすく、溜まった歯垢に含まれる細菌が、臭いの強いガスを作るため、口臭を引き起こします。
また、歯垢や歯石の細菌が原因となり歯肉炎や歯周病を引き起こし、さらに口臭がきつくなることが多いです。
犬が歯周病になる原因とその怖さ
何故ワンちゃんが歯肉炎や歯周病になり易いかと言うと、口の中に食べかすが残りやすいものを食事として取ることと、歯並びに起因するとのこと、さらに年齢による唾液の分泌減少や、皮膚を舐めた際に、皮膚に付いていた細菌が歯周病に関与するといった説もあります。
さらに、歯肉炎や歯周病は放っておくと重症化し、毒素が毛細血管を伝い、心臓や腎臓などに到達し、全身性の疾患を引き起こす可能性があり、単にお口のトラブルに収まらない事になる場合もあるのです。
特に小型犬は、大型犬に比べあごの骨が薄いのに、歯は比較的大きく、歯肉炎や歯周病になりやすいとされています。
また、ある研究発表では、3歳以上の犬の80%以上が歯周病を持っているといわれていましたが、小型犬が多い日本では1才以上の犬の約90%以上が何らかの歯周病を持っていると言われるようになってきています。
ワンちゃんのお口の中の環境を適切にケアし、清潔に維持することは、他の病気にならないためにも必要なことです。
簡単に、続けられる犬のオーラルケアの方法は?
ワンちゃんのお口の中の環境を適切に維持するために、日々歯磨きを行い歯垢や歯石を取ってあげることが重要です。しかし、忙しい日常の中でそれを毎日実践することは容易いことではないです。
飼い主さんもワンちゃんも、簡単で、毎日続けられる方法はないかと考え、ワンちゃんの飲む水に何か工夫ができないかと考えました。ただし、それは普段飲む水に何かサプリや化学物質を添加するのではなく、安心して、安全な方法で、、、。
そんな悩みを解決する策が、大阪産業大学(大阪府大東市)にありました。
犬のオーラルケアに対する「炭化チタン」の可能性
「炭化チタン」は、大阪産業大学の山田修教授の下で、雨水や汚染水を飲料水に変える技術として長年の研究され、実用化されたものです。
チタン(Ti)と炭素(C)と銀(Ag)を超高温で焼成合成しチタンセラミックス(TiC)として生成される化合物で、水(H2O)と反応することで、OHラジカルとCH3ラジカルという2種類のラジカルを発生させ、様々な細菌を不活性化するチカラを持ち、水道の蛇口から出る水を安全かつ安心して飲める抗菌水に変化させるのです。
OHラジカルとは身近な例で言うと、ナノイーやプラズマクラスターといった名前で有名なラジカルです。一方、CH3は炭化チタンでのみ生成できるラジカルであり、H1N1型インフルエンザウィルスの不活性化試験ではOHの約100倍の不活化効果が検証されたラジカルです。
犬の歯周病菌vs炭化チタン
Foodie Dogs TOKYOでは、大阪産業大学の山田修教授のご協力の下で、犬の歯周病の代表的な菌であるジンジバリス菌に対する「炭化チタン」を入った水の抗菌力試験を試みました。
この試験は、ジンジバリス菌の培地※に粉末状の「炭化チタン(TiC)」を入れ、7日間経た後に試験平板の菌の育成状況を計測するという試験なのですが、下の表に示すように、100ppm(濃度0.01%)では、259個の菌集落が118個と半分以下に、さらに濃い1000ppm(濃度0.1%)では0個にするという結果が出ました。
※培地とは、細胞や微生物が成長しやすいよう、試験平板などに人工的に作られた環境のこと
(一般社団法人 日本食品分析センター)
山田教授からは、今回の試験結果から「炭化チタン」は犬を含め動物の歯周病予防や歯垢の付着防止に有効に働くという考察を頂きました。
なお、人間と犬では口腔内のphがそれぞれ酸性とアルカリ性と違いがありますが、炭化チタンに関してはphへの影響がないとの事です。
また、山田教授のこれまでの研究から、炭化チタンはサルモネラ菌や大腸菌、黄色ブドウ球菌など様々な菌に対しても抗菌力を有している事もわかっています。
細菌類・菌類 (Bacteria & Fungi)
大腸菌 | E.coli |
サルモネラ菌 | Salmonella |
緑膿菌 | Pseudomonas |
黄色ブドウ球菌 | Staphylococcus aureus |
レジオネラ菌 | Legionella |
黒麹カビ | Black aspergillus |
病原性大腸菌 O-157 | O-157 |
赤痢菌 | Shigella sonnet IID 969 |
ピロリ菌 | Helicobacter pylori |
カンピロバクター菌 | Campylobacteriosis |
チフス菌 | Typhus |
クレブシエラ | Klebsiella pneumoniae |
メスチリン耐性黄色ブドウ球菌 | MRSA |
結核菌 | Mycobacterium tuberculosis |
バンコマイシン耐性腸球菌 VRE | VRE |
リステリア | Listeria |
カンディダ | Candida |
ウィルス類 (Viruses)
インフルエンザ | Influenza |
HIV | HIV |
急性灰白髄炎 | Poliovirus |
ヘルペスウィルス | Herpesviridae |
ロタウィルス | Rotavirus |
「炭化チタン」の安全性
「炭化チタン」は、様々な細菌には強い抗菌性を示しながら、人や動物には悪影響を与えない安全性も有する、飲めるほどの安全性と、強い抗菌力を持っていることが、これまでの研究で証明されています。
実際に、これまでフィリピンやケニアのような安全な水を飲むことが困難な地域の子供達を救う事業にも貢献しています。
国内でも水道法50項目もクリアし、食品衛生法(26項目)の食品安全性基準でも遺伝子毒性試験、経口投与毒性試験、血中投与毒性試験で無毒性が確認できています。
※以下各種グラフ
犬のオーラルケアと炭化チタン
ここまで、犬のオーラルケアの大切さや、炭化チタンの抗菌力や安全性について書いてきました。
結論として、愛犬のオーラルケアとして歯磨きなどをこまめに行う事は重要である一方、それを継続する事が難しいという実情もある中で、日々の水分補給の際に、特別な事をすることなく同時にオーラルケアが出来る「炭化チタン」は取り入れることは、愛犬にとっても、飼い主様にとっても快適かつ効果的な方法と思います。
何かをサプリや化学物質を添加するのではなく、ラジカルの力を利用して水道の蛇口から出る水を安全かつ安心して飲める抗菌水に変化させるという炭化チタン。Foodie Dogs TOKYOでは、炭化チタンを直径15mm程度のペレットに成形した「Ab PELLET for Oral Care」を販売しています。是非お試しください。